メジャーズ（International Oil Majors）

　単にメジャーともいう。石油の探査、掘削、回収などいわゆる上流部門からパイプラインやタンカーによる輸送、精製、販売、石油化学など下流部門にいたるまで大きな力を持つ国際石油資本を指す。

　かつてはエクソン、モービル、ガルフ、スタンダード・オイル・オブ・カリフォルニア（ソーカル）、テキサコの米国系５社に、オランダ・英国系のロイヤル・ダッチ・シェル、英国系のブリティッシュ・ペトロリアム（BP）の２社を合わせた７社がメジャーと呼ばれ、石油ショック以前は共産圏を除く世界の石油生産の大半と原油価格決定権を握っていた。

OPEC（石油輸出国機構）の勢力伸長、産油国の国有化政策の推進によって自由世界の石油生産に占める比率は５０％以下に低下、原油価格決定権も奪われた。最近では１９９９年１月に英BPが米アモコと合併しBPアモコが発足したほか、エクソンとモービルも合併するなど再編が進んでいる。２００５年は歴史的な原油高で各社とも最高益を上げた。

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