トーンアノマリ（tonal anomaly）

　地質的かつ地形的に連続する地域において、局所的に現れる周辺と異なる色調または階調等で、色調異常ともいわれる。一般に、同一層準では岩質・色とも徐々に変化する例はあっても急激な変化はしない。

　一方、被覆タイプも岩質分布と相関性が認められるため、同様に同一層準内で局所的に大きな変化は生じない。このことから、トーンアノマリは、岩石そのものが風化・変質しているか、それに起因して被覆タイプに大きな影響を与えていると解釈でき、変質帯等の岩質状況の情報となる。

　地下水湧出もトーンアノマリを形成することがある。線状のトーンアノマリから、断層あるいは破砕帯が抽出される例もある。

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