Subject   : フォアショートニング(foreshortening)

カテゴリー : 技術 > 


 フォアショートニング(foreshortening)
 SAR等のマイクロ波映像レーダにおいて、レイオーバの効果に伴い、相対的に軌道に向かって傾斜する斜面は実際よりも短くかつ急傾斜に、また逆方向に傾斜する斜面はより長くかつ緩傾斜に画像上に表現される現象のこと。

 二等辺角形ABC(AB=AC)では、点Aと点B間のパルス到達時間差はAとCの間よりも常に短いために、 AはCよりもBに近くプロットされ、画像上で辺ABが辺ACよりも短く表示される結果となる。

● レイオーバ(layover)
 地表構成物がレンジ(ルック)方向上で軌道に向かって倒れ込むように表現されるレーダ画像特有の幾何学的歪のこと。

 レーダではセンサから対象物までの直線距離(マイクロ波の往復時間)を測定しているために、アンテナから同心円状に伝播するマイクロ波パルスがしばしば対象物の基部よりも先に頂部に到達し、画像上ではより軌道の近くに表示される結果、生じる。レイオーバはルック角が小さく、また地形起伏が大きいほど増大する。
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