Subject   : ジオプレッシャードガス

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 ジオプレッシャードガス
 ジオプレッシャードガスは水溶性ガスの一種で、水柱圧に加えて上部堆積物の荷重の全部あるいは一部を受けた異常高圧水に溶存している。上層の岩質によっては全圧力が静水圧よりも2〜3倍高いため、通常の水溶性ガスよりも水中のガス濃度が高い。

 米国のガルフコースト北部にはジオプレッシャードガスが存在しており、DOEが中心になって1970年代から1980年代にかけて研究が行われた。それによれば、1m^3の水に3〜10m^3のメタンが溶けているといわれる。生産に際しては大量の水の汲み上げが必要となるため、経済性を高めるためにはジオプレッシャードガスに含まれる3つのエネルギー、すなわちガス、水の高圧流の運動エネルギー、高温のかん水の熱エネルギーを有効に利用する必要があり、まだ具体的な生産計画はない。

 資源量(resources)は、米国だけで160兆m^3と見積もられているが、炭化水素を胚胎する盆地における異常高圧層ガスは米国では珍しくなく、世界的にも同じようなガス資源があるにちがいないといわれる。


 ⇒ プレートテクトニクス(plate tectonics)

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