Subject   : アセノスフェア(asthenosphere)

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 アセノスフェア(asthenosphere)
 流動性に富んだ柔らかい層の意。

プレートすなわちリソスフェアの下位にあって相対的に流動性に富んだ層を指す。岩流圏とも。現在では地震波低速度層と同義であり、粘性率、Q値、密度ともリソスフェアより小さい。これは部分溶融しているためと考えられている。上限の深さは海嶺下の数kmから海溝付近や大陸下の100〜150kmまでさまざまである。厚さは100〜150km。

● リソスフェア(lithosphere)
 岩石圏のこと。もともと地球の気圏・水圏に対応する言葉で、地球の固体部分を指したが、現在では、上部マントルの流動的な層であるアセノスフェア(軟弱圏)の上を覆う厚さ数十〜200km程度の固い層を指すことが多い。大陸地殻を含む部分を大陸リソスフェア、海洋地殻に対応する部分を大洋リソスフェアまたは海洋性リソスフェアと呼ぶことがある。このリソスフェアをいくつかのブロック、すなわちプレートに分け、それらの相互作用の結果としてさまざまな地学現象を説明するのがプレートテクトニクスである。
 ⇒ 地質年代表

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