Subject   : AIM(Aeronomy of Ice in the Mesosphere)

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 AIM(Aeronomy of Ice in the Mesosphere)
 地球にもっと近いところで、AIMは、「『極中間圏雲』を研究する2年間のミッションだ。極中間圏雲は、地球で最も高いところにできる雲で、宇宙空間に近い地上50マイル(約80.4km)に氷の膜を形成する」

 「夜光雲」とも呼ばれ、薄明のころに地上から見えるこの雲については、ほとんど分かっていない。AIMは、こうした雲ができる理由や、低緯度での出現や、明るさの増加、形成される頻度の増加といった活動の変化を引き起こしている原因を解明しようとしている。 2007年4月、「Pegasus-XL」打ち上げ用ロケットに搭載され、カリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地から地球上空373マイル(約600km)の軌道に向かって、衛星が発射された。この衛星AIMは3つの最先端機器、「Cloud Imaging and Particle Size(CIPS)」、「Solar Occultation For Ice Experiment(SOFIE)」、「Cosmic Dust Experiment(CDE)」を装備している。各機器が夜光雲および地球上層大気圏の関連パラメータを正確に測定する。

衛星AIMは全長55インチ(約140cm)、幅43インチ(約110cm)、重量は430ポンド(約195kg)。軌道上では太陽光収集アレイが電力を供給する。 CIPSには異なるアングルで4つのカメラが装備されている。科学者は、衛星AIMが夜光雲を通過している時および通過後に振り返って見た時の2次元画像を見ることができる。夜光雲を異なる複数のアングルから捉えることにより、夜光雲を形成する氷粒子のサイズを測定できる。カメラは極冠の極中間圏雲のパノラマ画像も毎日提供する。


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