レバレッジドファイナンス（leveraged finance）

　M＆A（企業の合併・買収）の際に提供される、主として買収される企業のキャッシュフローに依拠したファイナンスのこと。

　小さな力で大きなものを動かす「てこ（レバレッジ）」のように、少ない自己資金で大型買収を可能にする金融手法からこう呼ばれる。欧米では１９８０年代に広がったが、日本では９０年代末に導入された。買収する側の企業の信用力を基に融資する伝統的なコーポレートファイナンスと違い、買収企業に対して買収される側の企業の信用力を基に融資するのが特徴。M＆A市場の拡大に伴い、日本でも１件当たりの融資金額は増加傾向にある。このため複数の金融機関がシンジケートローン（協調融資）の形態で巨額の資金をリスク分散して提供するケースが多くなっている。

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