Subject   : 劣後債(subordinated debentures)

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 劣後債(subordinated debentures)
 発行会社が破産宣告を受けた時などに元利金の支払い順位が一般の無担保社債よりも低い債券。

 一般の債務の返済の後に初めて返済を開始するので、自己資本に近い性格を持つ。銀行の場合、劣後債については一定割合で自己資本に含めることを認められており、自己資本比率の維持、向上が課題の銀行による発行が続いている。主に生損保などの機関投資家が購入する。これの融資によるものが劣後ローンになる。償還期限のない永久劣後債も増えている。

● 劣後ローン (subordinated loan)
 貸出先が倒産したときなどに、他の通常の融資の回収が終わってからでないと返済が受けられない無担保の貸出債権。
 1990年6月に大蔵省(当時)が解禁し、都市銀行、地方銀行などが生命保険、損害保険会社から借り入れている。貸出期間は5年超。金利は長期プライムレート(最優遇貸出金利)を基準にした変動金利のケースが多い。株式の含み益などと異なり、相場に左右されないため、都銀などは安定的な自己資本の充実策として借り入れを急増させてきた。
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