優先株（preferred stock）

　普通株に対し、配当や企業が解散する場合の残余財産の分配などについて優先権をもつ株式のこと。

　優先株には、一定の配当を受けた後、なお利益が十分ある場合に、これを受け取ることのできるものや、普通株へ転換できるものなどさまざまな種類がある。日立造船が１９７６年秋、わが国初の転換型の優先株発行に踏み切った。９１年４月の商法改正で発行手続きが簡素化され、９４年３月に旧さくら銀行が発行した。自己資本の充実を迫られた銀行の資金調達手段として発行が増えたが、銀行の業績が回復し、優先株を買い戻したり、普通株に転換する動きが増えている。

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