モーゲージ担保証券（mortgage backed securities）

　米国の代表的な資産担保証券（asset backed securities）で、住宅ローン債権の流動化を狙って発行される。

　金利や満期などの類似した多くの住宅ローンをプールして信託、その信託財産の持ち分として受益証券を発行する。住宅には政府機関や民間保険会社のローン保険がかかるほか、元利金の支払いに対してはジニーメイ、ファニーメイなど政府機関が保証する。比較的高い利回りが実現するが、固定金利ばかりではなく、変動金利型や金利にオプションが付いたものもある。日本国内では三和銀行（当時）が１９９９年に初めて発行した。証券化が業務の中心となる新組織に衣替えする住宅金融公庫が２００５年度から５５兆円に及ぶ既存の住宅ローン証券化を始めた。住宅ローンを裏付けとするものをRMBS、オフィスビルなど商業用不動産を裏付けとするものをCMBSと呼んで区別する。

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