電子CP（electronic commercial paper）

　コマーシャルペーパー（CP）を無券面化し、発行、管理、売買、償還など一切の手続きを電子化したもの。

　有価証券のペーパーレス化、電子化の第一弾として２００３年４月から発行が始まった。取引はすべて証券保管振替機構の端末で行われるため、紙の印刷、受け渡し、管理などの事務コストがかからない。従来型のCP取引ではCPの券面を仲介会社職員や現金輸送車で運んでいたため盗難リスクもあった。投資家側のシステム対応の遅れなどの要因で当初は従来型の手形CPが並存し、電子CPの発行は低迷していたが、０５年４月に手形CPの印紙税率軽減措置が切れることをにらんで急速に電子CPへの移行が進んだ。０５年３月末の発行残高は約４兆４,０００億円と半年で２倍強に膨らんだ。

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