ゼロクーポン債（zero-coupon bond）

　表面利率（クーポン）がない（ゼロ）代わりに、額面を下回る価格で販売される中長期の債券。つまり中長期の割引債。

　１９８１年４月に米国の大手小売業者J・C・ペニーが発行したのを皮切りに、米国やユーロ市場での起債が相次いだ。長い期間にわたって利払いをせずに資金調達できるのが特徴で、米国の高金利時代の落とし子といえる。日本では、９２年１月にセガ・エンタープライゼスがゼロクーポンの転換社債を発行した。なお、クーポンは付いているが、その水準が市中金利に比べて極めて低く価格が額面を大幅に下回っている債券を、ディープディスカウント債と呼ぶ。

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