上場基準（initial listing requirements）

　株式や債券を取引所に上場するために必要な最低の条件。

　東京証券取引所の株式上場基準は、市場間競争の激化を受けて徐々に緩和され、直近では１９９９年１月に大幅な緩和が実施された。現行の上場基準は、(1)上場株式数４００万株以上、(2)株主数は上場株式数１,０００万株以上２,０００万株未満の場合１,０００人─などで、従来存在した１株当たり株主資本、１株当たり利益、配当についての基準は廃止された。ジャスダック、ヘラクレスなどの新興市場は上場基準が東証１部などより低い。また、上場基準の審査に当たっては企業集団（持ち株会社など）を対象にすることを明確化。一方、３年間債務超過の場合や、時価総額が一定の基準を長期にわたって下回った場合などは上場廃止とするよう、廃止の基準は強化された。

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