循環取引（a circular transaction）

　架空の商品を複数の企業間で取引したように装い、売上高を水増しする行為。

　企業同士が共謀して伝票をやりとりすることで架空の売上高を計上、成長力があるかのように見せかけるのが狙い。ウソの財務諸表を作ることで、銀行融資や新株発行など資金調達しやすくなるため、投資家を欺く行為として証券取引法（九月から金融商品取引法）違反に問われるケースが多発している。最近では経営破綻したシステム開発会社のアイ・エックス・アイ（大阪市）に対し、大阪地検特捜部が強制捜査に乗り出した。加ト吉、富士通子会社の富士通関西システムズなどが決算書の訂正に追い込まれた。

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