Subject   : サムライ債 (Samurai bond)

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 サムライ債 (Samurai bond)
 国際機関や外国の政府、地方自治体、民間企業が日本の投資家を対象に円建てで発行する債券。

 正式には円建て外債といい、サムライ債はその愛称。初発行は1970年12月のアジア開発銀行債。79年3月には米国のシアーズ・ローバック社が民間企業として初の発行に踏み切った。その後、外国政府などの円建て資金調達が海外市場に流れる傾向が出ている。このため機動的な発行ができる主幹事決定方式や流通市場改善に役立つマーケットメーク機能の強化措置などが86年6月から実施された。さらに、88年10月からは発行登録制度が導入された。95年ごろから人気になった二重通貨債もサムライ債の一種。96年からは適債基準がなくなり、格付けがBB以下でも発行が可能になったことで、途上国などの起債が増加した。国債や日本企業の社債に比べて利回りが高くなることが多いが、2001年末には経済危機に直面したアルゼンチン政府のサムライ債が実質的なデフォルト状態に陥るなど、リスクの高さも意識され、一時発行額が低迷したが、04年は約1兆4,700億円と、前年比81%増加、3年ぶりに1兆円の大台を回復した。06年も米企業などを中心に6,400億円発行された。

 
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