債券レポ市場（bond loan market）

　現金を担保に債券を貸し借りする市場で、現金担保付き債券貸借市場ともいう。債券ディーラーなどが機動的に債券を借りて売却するのを可能にすることで債券流通を円滑にし、価格形成をより適正にするのに役立っている。

　１９９６年４月に取引のスキームが固まり、実際の取引が始まった。債券の貸借取引は日本では８９年５月末に全面解禁されたが、その大半が無担保取引で、安全性の面で問題ありとされた。特に９５年３月に英国の証券会社であるベアリングズが先物取引の失敗から経営破たんに陥った事件を契機に、この問題がクローズアップされ、現金担保付き債券貸借の実現など市場の改革を望む声が高まっていた。債券レポ市場は取引開始後、急速に拡大している。

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