債権放棄（debt forgiveness）

　取引先企業の経営再建を支援するため、金融機関が貸出債権の一部を放棄する手法。

　企業が再建を果たし、金融機関が残りの債権を確実に回収できることが前提となる。債権放棄の実行には一般に経営責任、貸し手責任、株主責任の厳格化と、将来展望の４点が不可欠な条件とされる。「安易な放棄は企業のモラルハザードを助長しかねない」として、２００１年秋には「私的整理ガイドライン（指針）」が金融界・産業界の合意で作成された。

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