Subject   : 合理的期待理論(rational expectation theory)

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 合理的期待理論(rational expectation theory)
 (1)人々は情報を最大限活用して「期待」(expectation)を形成する、(2)その期待は経済政策の効果に影響する─などのメカニズムを説明した理論。裁量的な財政・金融政策は全く効かないという「政策無効性命題」で知られる。

 1970年代から80年代にかけて、スタグフレーションに対する裁量政策の有効性が問われたという時代背景もあり、反ケインズ派の代表的な理論となった。この理論の最大の貢献は、(1)マクロ経済学に期待の役割を厳密な形で織り込んだこと、(2)ミクロ的な基礎づけからマクロ経済の理論を構築したこと─などが挙げられる。95年にはこれらの貢献から、米シカゴ大学のロバート・ルーカス教授にノーベル経済学賞が与えられた。


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