基礎的財政収支 （primary balance）

　行政サービスに使う政策経費を毎年の税収などで賄えているかどうかをみる指標で、国債発行を除いた歳入と国債の元利払いを除いた歳出の差で表す収支。

　プライマリーバランスともいう。成長率＝金利の条件の下で、収支が均衡していれば政策的経費は毎年の現役世代の税収などで賄えるが、赤字の場合は後世代に借金をつけ回すことになる。また、金利が成長率より高い場合は、収支均衡でも、国債の利払い費の増加に税収増が追いつかず、借金は増える。政府は０６年７月にまとめた「骨太の方針２００６」で１１年度に収支を黒字化し、その後も一定の黒字幅を確保する目標を設定。１１年度の収支黒字化に必要な額を１６.５兆円と算出し、そのうち１１.４兆〜１４.３兆円を歳出削減、その他を歳入増で賄う計画をまとめた。

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