企業再生ファンド（corporate revitalization fund）

　未公開株投資会社などが運用する投資資金（ファンド）の一種。経営状態が悪化し、本業のテコ入れを必要としている企業を投資対象に据えるのが特徴。

　一度に多額の資金を投じ、ファンド運用会社から役員を派遣するなどして経営権を握り、投資先企業の再成長を全面的に後押しする投資手法が一般的。最終的には株式公開や他社への売却などで利益を得る。日本企業を投資対象とした企業再生ファンドは、米リップルウッドなど外資系投資会社が先行して設立。その後は国内投資会社による設立も相次いだ。投資実行は増えており、SBIホールディングスによるかわでんの再生、再上場など投資回収に至るケースも現れている。企業向け債権を時価で買い取って支払いを繰り延べ、経営再建後に債権を回収する形の再生ファンドもあり、リサ・パートナーズが地方銀行と組んだ例などがある。

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