Subject : ウィーンの変位則(Wien's displacement law)
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ウィーンの変位則(Wien's displacement law)
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黒体放射の放射エネルギー密度が最大になる波長λmが黒体の絶対温度Tに反比例して変位するという法則で、λm・T=a、(a=2897.8μm・K)と表される。 aはプランクの法則から導かれる超越方程式 exp(x)+5x-1=0(x=C2/a,C2=1.4388・104μm・T)を数値的に解いて定められる。
太陽からの放射はほぼ0.5μmにスペクトルのピークがあることから、その温度がほぼ6000゜Kであることが知られる。また、常温(300゜K)にある黒体からの熱放射のピークは約10μmにあることがわかる。
なお、λ=λmでは、黒体の分光放射発散度MλはMλ= bT5(b=1.29・10-5〔W・m-3・K-5〕)で与えられる。
熱放射のスペクトルはピークの周辺でなだらかに変化するため、 λmを高い精度で決定することが困難であり、この法則を温度測定に用いることはほとんどない。
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