Subject   : 珪酸鉱物(silicate)

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 珪酸鉱物(silicate)
 SiO4の四面体が構造の構成単位となっている鉱物の総称。地殻を構成する鉱物の中では最も豊富に存在する鉱物群で、構造の基本単位であるSiO4四面体の結合様式によって分類する方法が一般的である。

 岩石を構成する鉱物は、火成岩や堆積岩を問わずほとんどの岩石において珪酸塩鉱物を主体とする。石英、長石族、輝石族等が火成岩類を構成する代表的な鉱物である。
一方、堆積岩類においても炭酸塩岩類を除いて珪酸塩鉱物は広く認められるが、風化侵食を受けた元の岩石に元々含まれていたが、抵抗力の強さのために残っている鉱物及び風化分解の産物から新たに生成された鉱物の2つに大きく分けられる。前者の例として石英が、後者の例としてカオリナイトやモンモリロナイト等の粘土鉱物が上げられる。

 地表に露出する岩石のほとんど全てが風化作用を受けていると言えるので、それらの表面には風化生成物である粘土鉱物が存在することが多い。従って、地表のほんの表層を観測するリモートセンシングにおいては、風化に対して抵抗力の強い石英及び常温で生成する粘土鉱物等の方が輝石等、高温で生成する鉱物よりも重要である。
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