Subject   : ランベルト等角円錐図法(Lambert conformal conic projection)

カテゴリー : 地学 > 


 ランベルト等角円錐図法(Lambert conformal conic projection)
 ランベルトが1772年に発表した図法。米国のDMAが発行する1/100万の航空図であるOperational Navigation Chartをはじめ、アトラスや国土地理院の1/50万、1/100万、1/300万などの小縮尺の地図によく用いられている。

 地球に円錐をかぶせ、地球表面を円錐に等角投影したのち円錐を平面に展開する。この図法によって投影された緯線は円錐の頂点を中心とする同心円となり、経線は円錐の頂点から放射する直線となる。円錐を地球にかぶせる際の標準緯線は1本と2本の場合があるが、2本の場合の方が一般的である。標準緯線上では長さは正確に投影されるが、標準緯線が2本の場合はその内側では標準緯線から離れるほど実際より小さく投影され、外側では標準緯線から離れるほど大きくなる。

 標準緯線が2本で正軸投影の場合、標準緯線の位置は図幅の範囲内での歪みが最小になるよう、図化区域の北限と南限の緯度差の1/6だけ内側の所にすればよい。

● ランベルト面(Lambertian surface)
 放射輝度が観測する方向によらず一定であるような仮想的な面(完全拡散面)。換言すれば、ランベルトの余弦側が成立する仮想的な面ともいえる。  面の法線に対して角θをなす任意の方向で観測される放射束が、面の法線方向で観測される放射束Inを用いて、In・cosθで表される。
 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る] inserted by FC2 system