Subject   : HOUGH変換(Hough transform)

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 HOUGH変換(Hough transform)
 広義には、直線や各種2次関数曲線などパラメータで表現できる図形のパラメータ空間への写像をさす。しかし、図形を記述するパラメータの数が多くなると、変換は困難となるために、通常は直線を対象とした写像をさす。  xy平面において、原点からある直線1への垂線を考え、その垂線と直線1との交点の極座標値を(θi,ρi)とする。このとき、直線1は次式を満足する(x,y)の集合として表される。

 x cosθi+y sinθi=ρi (1)

したがって、直線1は(θ,ρ)空間の点(θi,ρi)に写像される。  この逆変換は、(θ,ρ)空間で(x,y)をパラメータと考えて、次式で示される正弦曲線を(x,y)空間の点(xi,yi)に写像する操作として定義される。

 ρ=xi cosθ+yi sinθ   =(xi2+yi2) sin(θ+α) (2)
 ただし、α=tan-1(xi/yi)

 もし画像において濃淡レベルfk以上の点が直線上の点であるならば、 fk以上の点をそれぞれ式(2)により(θ,ρ)空間の正弦曲線群に変換すると、それらの正弦曲線はある一点で交差する。したがって、その検出によって式(1)の直線を検出することができ、環状構造やリニアメント解析等に応用される。直線に途切れがあっても検出できるのが最大の特徴である


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