Subject : データ伝送(data transmission)
カテゴリー : 技術 >
データ伝送(data transmission)
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ある場所から他の場所に通信手段を使ってデータを転送すること。
リモートセンシングにおいては衛星と地上局の間のデータ伝送のための通信手段は電波によって構成する通信回線である。通信回線を介してデータを伝送するには、送信側でいったん通信回線の伝送特性に合った物理量、すなわち信号に変換して送り、受信側で元のデータに復元する。
信号変換方式には伝送すべきデータの“0”と“1”すなわちビットに対応させて搬送波の位相を変化させる位相変調(PhaseShift Keying、PSK)、搬送波の周波数を変化させる周波数変調(Frequency Shift Keying、FSK)、搬送波の振幅と位相を組み合わせて変化させる振幅位相変調(AmplitudePhase Shift Keying、APSK)などの方式がある。
位相変調は周波数変調より符号誤り率が小さく優れている反面、回路構成がより複雑になる点が短所である。振幅位相変調は位相変調より搬送波の帯域当たりのデータ伝送量をさらに大きくできるが回路構成がより複雑になる。
衛星から地上局への信号の送出をダウンリンク(down-link)、逆に、地上局から衛星への信号の送出をアップリンク(up-link)という。
衛星と地上局間で信号を中継することなく送受信する方式を直接受信という。衛星を地上局から見通せない場合などに、衛星と地上局の中間に中継衛星を介在させて信号を送受信する方式を間接受信という。間接受信の代表例としてTDRSS(Tracking and Data Relay Satellite System)がある。
単位時間当たりに伝送されるデータ量をデータレート(datarate)といい、ビット/secなどの単位を用いて表す。
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