Subject : コヒーレント(coherent)
カテゴリー : 光学 >
コヒーレント(coherent)
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2つの波動で、干渉が起きやすいことをコヒーレンス(coherence)が優れている、あるいは可干渉性が優れているという。
干渉が起きる波動をコヒーレント(coherent)な波動、そうでない波動をインコヒーレント(incoherent)な波動と呼ぶ。
レーダは一定の位相をもつ電磁波であるので、非常に優れたコヒーレントな波動であり、この長所を利用してインターフェロメトリでは、同一目標を2回観測して目標からの反射波の位相差を測定することで、観測地形の位置や標高を正確に求めることができる。
逆にレーダ波はコヒーレントな波動であるがために、照射面から散乱される波動は、散乱面上にランダムに散在する多数の散乱点からの位相が互いにランダムに異なるような波が多数重なり合い、スペックル雑音を生ずる。2つの波動U1、U2を重ね合わせたとき、強度I、
I=|U1+U2|2 =|U1|2+|U2|2+2a1a2COS(θ 2−θ 1)
ただし
U1=a1exp{j(kx-wt+θ 1)}
U2=a2exp{j(kx-wt+θ 2)}
従って、重ね合わせたときの強度は、それぞれの波動の単純な強度の和ではなく、第3項は干渉項と呼ばれる。コヒーレンスは、波動の位相の時間的な安定性により、この干渉項の影響がレーダの場合は無視できなくなる。
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