Subject   : カルデラ(caldera)

カテゴリー : 地学 > 


 カルデラ(caldera)
 本来、輪郭が円形またはそれに近い火山性の陥没凹地をいい、通常の噴火口よりも大きい1〜2km以上の径をもつもの。「大鍋」を意味するポルトガル語に由来し、地形的には大きな凹地を意味する用語である。  内部の平坦な底部をカルデラ床、凹地を取り囲む急斜面をカルデラ壁、壁上の高まりをカルデラ縁という。

 成因的には、マグマの放出によって、マグマ溜りの上部の地層が吹き飛ばされるか、あるいは支えきれなくなって陥没することによって地表に大規模な凹地が生ずると考えられているが、異論も唱えられており、その形成機構は未だ明確ではない。凹地形の成因から、陥没カルデラ、爆発カルデラ、浸食カルデラ等に分けられている。

 カルデラ地形は数km〜数10kmと大きいものがあり、地表調査や航空写真では識別できない場合でも、衛星画像上で比較的容易に識別することができる。

 
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