Subject   : 社債(corporate bond)

カテゴリー : 政治・経済


 社債(corporate bond)
 事業債とも呼ばれ、民間の株式会社などが発行する債券のことです。

さらに、日本電信電話債等(NTT債とJR債)、電力債、銀行債などを一般事業債と区分することがあります。これらの企業は、「民間企業でありながら、公共性が高く、国民生活と密着している」「債券の信頼度、確実性が社債の中で高い地位を占めている」「知名度が高く、市場における流通量も多い」といった特徴があるからです。

 株式会社は、取締役の決議で社債を発行することができます(金融商品取引法等の規制に従う必要があります)。わが国の企業が社債による資金調達を行う場合、1980年代は転換社債等(現在の新株予約権付社債)を中心としていましたが、1990年代には普通社債による調達が増加しました。株式市場の低迷も一因ですが、プロポーザル方式や発行登録制度・均一価格販売方式の導入、諸手数料の引下げなど、社債市場の自由化・発行手続簡略化など、発行コスト軽減のための措置が取られたことが調達方式の変化につながっています。

● Convertible Bond
  CB(転換社債型新株予約権付社債)とは、当初は社債として発行され、一定期間内に保有者が発行会社に対して請求すれば、あらかじめ定められた価格(転換価額)で、株式へ転換できる社債のことです。CBは、当初決められた価格で株式に転換できることから、発行会社の株価が上がれば、CBの価格も値上がりします。株価が上昇しなければ、年に1度か2度の利払日に利息を受け取り、満期時に額面金額(100円)を受け取ることもできます。つまり、CBは決められた利息を定期的に受け取り、満期時には額面金額で償還されるといった債券の魅力と、株価が上昇するとCBの価格も上昇し、転換すれば株式として保有し続けることもできるといった株式としての魅力も兼ね備えています。
 ⇒ 株式 (Equity)

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