Subject   : 配当(dividend)

カテゴリー : 政治・経済


 配当(dividend)
 株式会社が株主に分配する利益のこと。

配当の種類には、通常の決算期に配当される普通配当と、通常の決算とは別に、特別な理由がある場合の特別配当、記念配当などがある。また、法律的には配当ではないが、期中に配当される中間配当も実質的には配当である。配当を受け取れるのは、権利確定日における株主である。

配当は利益の分配なので、利益が増えると配当が増え、利益が減ると配当が減る。ただし実際に配当額を決定する際は、利益の変動だけでなく、安定株主を維持するなどの政策的目的も勘案した上で、同業他社とのバランスや過去の配当実績をベースに決めることも多い。

なお、配当が多いほど投資家にとってプラスになるように思えるが、株主価値は企業の総価値から負債を引いたものと考えれば、配当せずに内部留保しても株主価値としては同じことになる(モジリアニ・ミラーの命題の完全市場の場合)。しかし、投資家と企業経営側の投資機会が同じでないなどの理由から、実際には株価に影響を与える。

● 株式配当 (stock dividend)
 現金配当の代わりに配当の一部を新しく発行する株式で行うこと。

 企業が現金の流出を抑えたいときなどに行われる。この場合、利益金または利益剰余金のうち配当相当分が資本に組み入れられる。資本金の株式額面超過分を原資にすることや、法定準備金を資本に組み入れる株式分割(無償増資)とは異なる。
 ⇒ 株式 (Equity)

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る] inserted by FC2 system